津軽びいどろ とは
コンセプト
“四季を感じるハンドメイドガラス”
ー日本の色は何色ですか?
春の桜、夏の祭り、秋の紅葉、冬の雪景色。
日本の豊かな四季彩色をガラスに入れてお届けしたい。
幾千ものこだわりの色合いはそんな想いから作り出されています。
「津軽びいどろ」は、坩堝の中の真っ赤にとけた1500度の灼熱な世界から始まります。
吹き竿で巻き取られたガラスは、津軽の職人たちの巧みな技術と技法によって、手づくりならではの柔らかな形にひとつひとつ仕上げっていきます。
日本ならではの四季の色にこだわり、色を様々に組み合わせる事で移りゆく情景のように、無限の表情を見せる「津軽びいどろ」。
色とりどりの魅力あふれる「津軽びいどろ」が楽しい食事のひと時や、くつろぎの時間に、そっと寄り添えますように。
津軽びいどろの歴史
「津軽びいどろ」を生産する前の北洋硝子は、漁業用のガラス製の浮玉(うきだま)製造を行っておりました。北洋硝子の吹き上げる浮玉は他に比べ丈夫である、という確かな品質の評価を得て、1973年には国内トップの生産高となりました。
その後、浮玉がプラスチック製に切り替わったことから、長年の浮玉製造で培った「宙吹き」の技法を用いて大ぶりな花器などを生産。また青森という交通が不便な地理的条件もあり、色ガラス等の原料も自社で調合して補ってきました。
その成形技術と色ガラスを掛け合わせた工芸品として、1977年に食器や花器などで構成された『津軽びいどろ』が誕生しました。職人たちは技術開発にも力を注ぎ、美しい色ガラスの調合や、高い技術を要する技法もほぼ独学で習得するなど、常に新しい技へのたゆまない努力を続け、現在では青森県伝統工芸品の指定を受けるに至りました。
津軽びいどろの魅力
“色彩”
津軽びいどろの強みは何と言っても、その色彩の多さと美しさ。
多彩な色彩の原点は、一際美しい砂浜と緑豊かな自然が続く七里長浜。あるとき職人が七里長浜のひと握りの砂を原料として加えた事で、深みのある緑色が誕生しました。温かい色合いは青森で、また日本各地で愛されるようになり、七里長浜の工芸品として村おこしの役割も担ってきました。
それから色づくりに本格的に取り組み始め、今に続く多色多彩の土台が培われました。
独自で調合する色彩豊かな100を超える色ガラスと色ガラス粒(シモ)を駆使し、四季を感じるストーリーを表現します。


“職人技”
津軽びいどろは、職人の技があってこそ。
青森県の伝統工芸士を筆頭に、伝統工芸士を目指す若手や女性職人が活躍しています。
浮玉製造で培った伝統技法「宙吹き」、金型を使用する「型吹き」や「スピン成形」、一輪挿しに用いられる「ピンブロー」。津軽びいどろでは、多彩な技法を駆使して日常遣いしやすいアイテムからこだわりの工芸品まで取り揃えております。
また、成形だけではなく溶解、研磨、検品、どの工程も大切な職人仕事です。手仕事であっても美しい規格にこだわる津軽びいどろとして、誰かの思い出にふさわしいガラスをつくり続けていきます。
津軽びいどろの目標
少しずつ、ゆっくりではありますが、「津軽びいどろ」のブランド認知は世に浸透しています。
一つ一つ丁寧に作られるモノづくりの姿勢や美しい四季の情景を感じる色合いは、大切な方への贈り物やハレの日のギフトとして、また時に自分自身のご褒美に常に選ばれるように、これからもその想いを込めて作り続けていきます。